STORY

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喝采の薔薇
―オリンピア・プラウデーレ―

脚本:奈須きのこ・桜井 光 絵コンテ:黒沢 守 演出:宮本幸裕・岡田堅二朗・児谷直樹・黒沢 守
作画監督:松浦 力・高野晃久・村山公輔・伊藤良明・杉山延寛・潮月一也・浅井昭人・野道佳代・清水勝祐・浜 友里恵

第七階層で辛くもレオとガウェインを倒したネロとハクノ。
過去や現在ではなく、その先の未来のため、
ムーンセルを通常に戻すという決意を胸についに最上層の熾天の檻へと辿り着く。
そこではトワイスとチャクラ・ヴァルティンが待ち構えていた。
ハクノとネロは最後のマスターとサーヴァントとしてトワイスに挑む。
新しい『誰か』として生きる決意を胸に挑むハクノ――
輝かしきEncoreここに終幕。

  • NO.001

    熾天の檻

    事象選択樹アンジェリカ・ケージ。
    並行世界の運営まで観測・予測するムーンセルの心臓部。
    並行世界りの在り方は巨大な樹を思わせる構造であり、
    ある救世者が悟りを開いたのも菩提樹の木の下だったという。
    空中に浮かぶ立方体こそがムーンセル中枢であり、
    聖杯と呼ばれるもの。
    本来なら聖杯戦争に勝利したマスターは
    無条件で中枢に誘導されるが、
    トワイス・ピースマンによって中枢は閉ざされている。

  • NO.002

    天輪聖王

    チャクラ・ヴァルティン。
    トワイスのサーヴァント、セイヴァーの宝具。
    セイヴァーは既にこの宇宙から立ち去ったが、
    その宝具は今もトワイスの指示通りに活動している。
    大輪と小輪とに分かれており、
    大輪はSE.RA.PHを囲み、
    破壊しようとしている直径70kmのリング。
    小輪は熾天の檻だけを囲む直径7㎞のリング。
    小輪はトワイスとムーンセル中枢への到達を阻む迎撃宝具であり、
    武の王・転輪聖王が持つとされる七つの具足を模した
    バンカーバスターを有する

  • NO.003

    マスター

    聖杯戦争のマスター。
    サーヴァントと運命共同体であり、
    彼らの力をもってその願いを叶えんとするもの。
    生存競争は醜く、残酷で、憎しみを生み続ける。
    その中でまだ前に進むものたちだけが勝ち残り、
    己の責任を全うしようとあがき続けた。
    その輝きは1000年前に失われ、
    また、この1000年で完全に消え去った。
    もう聖杯戦争が行われる事はなく、
    それらはすべて過去の遺物である。

    ……だから、それは最後の残響。
    聖杯戦争に贈られる名も無い喝采。
    辺獄から第7階層までの戦いの末、
    “誰でもない誰か”として誕生した命は
    ひとりの人間マスターとして、
    己が願いを獲得した。