STORY

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天輪聖王
―チャクラ・ヴァルティン―

脚本:奈須きのこ・桜井 光 絵コンテ:川畑喬 演出:川畑喬
作画監督:岩本里奈・浜 友里恵・大高美奈・保村 成

1000年前、レオは対峙したトワイスの考えに賛同し、すでに人類を救うことはできないと悟っていた――
ガウェインの宝具によって最下層まで落ちてしまうネロとハクノ。
しかし、第四階層で得た「栞」を頼りに光が差す方へ歩みだし、再び第七階層へと戻る。
刻一刻とSE.RA.PHの崩壊が近付く中で、
ハクノはデッドフェイスを使い最大限の魔力供給をネロに与え、
レオとガウェインに立ちむかう。

  • NO.001

    辺獄の底

    予選会場のあった階層。
    第1話において予選会場は消去され、今は何も無い空間が残るのみ。
    セイバーが眠っていた辺獄の薔薇園のみがかろうじて残されている。
    暗い闇の中、切り取られた空を目指してふたりは歩く。

    そびえる天を睨む。
    喝采は失われ、
    繁栄は虚偽に落ち、
    多くの願いは砕け散った。

    それでも―――その辺獄に、光は射した。

  • NO.002

    オーバーカウント1999

    トワイスが語った謎の言葉。
    決定的な資源枯渇、人類の衰退の始まりの時期。
    その原因は不明とされる。
    人類では食いつぶせない筈の地球の資源は枯渇し、
    世界から生命が生きていく為の力は失われた。
    地球はその魂とも言える核を傷つけられた、と彼は語るが……

  • NO.003

    ガウェインの傷跡

    1000年前の聖杯戦争、第7回戦で受けた傷。
    ガウェインの胸を抉り、霊核を破損させている。
    レオとの対決時、千載一遇の好機に全てをこめて放たれた、
    岸波白野とそのセイバーの生命の証。
    本来、倒せる筈のない相手。
    絶対の敗北の運命を覆した一撃を前に、
    レオは自らの敗北を受け入れた。
    「―――貴女に、この先の未来は無いとしても」
    「貴女という生命の意義は、その一撃で完成した」
    それは転じて、理想の王として作られながら
    その理想そのものに疑問を抱いた、最後のレオの完成でもあった。

  • NO.004

    ありすとナーサリー・ライムが遺したもの。
    劣化しているものの『永久機関・少女帝国』を発動させる。
    栞は一度きりで散ってしまうものであり、
    その使用と共に、
    ナーサリー・ライムもその長かった物語を終え、
    穏やかに本を閉じた。